プログラミングスクールに効果はあるか
刺激的なタイトルになっていますが、私は今までプログラミングスクールに通ったことはありません。プログラミングに関してはほぼ独学で習得しました。
私にとっての最初のプログラミング言語は、学生時代に大学から購入が義務付けられていたポケットコンピュータ「SHARP PC-G801」で作成していた BASIC です。比例配分や2直線の交点計算など簡単なコードを書いて使用していました。
その後の流れは以下の通りです。
- 卒業論文と修士論文で数値計算を行う際に FORTRAN を習得。
- 卒業して社会人になると、実務で使うアプリケーションは GUI が重要ということを痛感。FORTRAN はあくまでソルバーなので、習得な容易な VB4 を始める。
- その流れで VB4 → VB6 → VB.Net と移行。Excel VBA も文法がほぼ同じなので並行して習得。
- C 言語系は何となく避けていたが、さすがにそういうわけにもいかなくなって C# を始める。VB.Net を習得していると C# 習得は意外と容易ということを発見。
- 実務とは別に個人サイトを運営することで HTML を習得。
主に書籍で学習したり、人が書いたコードを読んで実際にプログラムを作ることで習得していきました。もっとも、かつては習得のために書籍を購入することも多かったのですが、今は無料の学習サイトが多く存在しているのでネットで調べる機会が増えています。ただ書籍にも利点はあり、例えば C# に関しては以下の2冊を読めば実務でも問題ないレベルになると考えています。
HTML と CSS に関しては教科書的な書籍を買うよりもタグ辞典を1冊持っておけば大抵のページは作れます。
プログラミングに関しては実務に勝る習得方法はないと考えていますが、そういう環境になかったり、短期間で基礎を身に付けたい場合はプログラミングスクールに通うのも無駄にはならないはずです。
プログラミングスクールを選ぶ際に注意してほしいこと
ここからが本題ですが、インターネットで検索すると「初心者にお勧めのプログラミングスクール〇選」というサイトがいくつもヒットします。内容は主に「スクールが扱う言語」「クラスの内容」「口コミ」「料金比較」などで、最後に各スクールへのリンクが並ぶという構成が多いようです。
ここで考えてほしいのですが、こういうサイトを作成した人はプログラミングスクールの内容をどうやって調べたのでしょうか。「〇選」のスクールにすべて入会し、実際にクラスを体験した人であれば比較できるかもしれませんが、そういう人はまず存在しないはずです。各スクールの公式サイトを読み込めば「〇選」というまとめサイトを作成するのは難しくありません。
ではどうやってお勧めスクールが選ばれているかというと、はっきり言ってしまえばアフィリエイトの金額です。プログラミングスクールはアフィリエイトが高額なことで有名になっていて、ブログで稼ごうとする人たちが参入したがる構造になっています。
リンクはこういう感じ。テックキャンプを運営している株式会社 div のマコなり社長は YouTube でも有名人ですし、動画は私も好きでよく見ているのでリンクとして使用させていただきました。
ちなみに URL を確認すればわかる通り、上のリンクもアフィリエイトです。上のリンクをクリックし、オンライン説明会に参加してもらえば私が喜びます。
マコなり社長は私の中では別格ですが、基本的には「お勧めスクール〇選」のようなサイトの情報だけをもとに判断するのはリスクが高いと思えます。「質が高くて口コミだけで受講生が集まるからアフィリエイトに広告費を使う必要がない」というスクールなどは、こういうまとめサイトには現れないことになるからです。
プログラミングはあくまでツールであって、それを使って何を作るかは実務で身に付けるのが一番と考えています。今はネット上に公開されている無料の学習サイトもありますし、それらと上で紹介したような書籍を組み合わせれば安く習得することができます。
プログラミングスクールを否定するつもりはありませんが、「プログラミングを覚えたいからまずスクールへ通おう」と考える前に、独学で習得する方法がないか検討してみることをお勧めします。その上で、やはり独学では無理と思ったらそのときにスクールを探せばいいと考えています。
これからプログラミングを身に付けようと考えている人は参考にしてください。